稼げるデイサービスの規模区分

- 1.規模区分とは
- 2.収益性で見る適当な区分
- 3.まとめ
規模区分とは
基本の分類は3種類
デイサービスを運営する上で大事になる規模区分ですが、大きく分けて下記の3つに分類されます。
・小規模型
・通常規模型
・大規模型
当然の事ながら規模が大きいほどに収益性は上がります。
しかし、一人当たりの単価は下がります。これは規模区分が大きくなるほどに基本報酬(デイサービスを利用する利用者が支払う基本料金)の単位数が下がるためです。
介護保険を利用したサービスは1~3割の利用者自己負担費と7~9割の国保連(国から)の報酬によって収入を得る形となります。
基本報酬+各加算による報酬=事業所の収益となります。
収益性で見る適当な区分
自己資金や目指す規模によって異なる
先に触れた通り大きく3つに分類されている区分ですが、一番手をつけやすいのは小規模型デイサービスでしょう。
昨今は介護職員を必要数確保する事が本当に難しくなっています。
私も人員のやりくりが一番大変でした。
人材紹介などを介して安くない紹介報酬を支払いやっとの思いで確保した人材の離職もかなり多かったです。
上記の事を踏まえて必要な人員数やテナントの大きさなどにあまりとらわれずに運営できるという面で小規模型デイサービスは非常に参入障壁が他の規模区分に比べて低いと思います。
しかし、ここで難しいのは規模が小さい分、契約できる利用者の数にも限りがあるという事です。稼働率を上げるという事に関してはここでは触れません。
例えば月曜日から金曜日までの週5日間、定員18名の小規模型デイサービスを運営するとしましょう。
月曜から金曜まで延べ50名の利用者の登録があるとして、全員が毎日通所して呉れる事はありません。
体調不良や入院など短期的な休みから長期的な休みとなる方もいます。
こうなると利用者の受け入れ、受け皿が少ない分、数人の休みが収益に大きく響いてしまう事になります。
一人当たりの単価は高いが、利用人数の安定性に欠けるのが小規模型の特徴です。
大規模型はこの逆です。
職員数の確保が大変でありマネジメントも細部にわたり必要です。
しかし利用者の受け皿は多く数人の欠員が出たとしても大きく収益に影響する事なく安定した運営が可能です。
人員面やテナント、土地などの問題を考えなくて良いのならば私は問答無用で大規模型のデイサービスをお勧めします。
3年に一度、報酬改定という各加算や単位数が適切であるか国で議論され大幅な変更が行われるイベントがあります。
近年の傾向を見ていると小規模の施設よりも大規模の施設の方が運営しやすい内容になっているように感じます。
国としても少子高齢化の影響で働き手が少ない中、介護の需要が伸びていることを鑑みてもひとつの施設で多人数の受け入れが可能な大規模型の施設の方が理にかなっていると考えていると思われます。
まとめ
まとめ
これから参入を考えている方へ強く伝えたい事は需要はかなりあるという点です。
安定性に欠けるとお話しした小規模型にしてもある程度安定して稼働率を8割以上に維持する方法はいくらでも存在します。
私も小規模型から地域密着型、通常規模型、大規模型、Ⅱ単位制の施設など様々な所で経験があります。
国の方針はあれど先に紹介した内容以上に中身に違いがあります。
大切な事は利用者のニーズに沿った運営ができるか。これに尽きます。
今後も細かく解説していきますので皆さん思い出したときに覗いてください☺