メディカルフードサービスの料金と選び方 親の食事に使う前の確認点
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冒頭のイラストは食事について家族で話す場面のイメージです。実際の商品・利用者を描いたものではありません。
「仕事のあとに、親の夕食まで用意するのが大変」「デイサービスがお休みの日の昼食をどうしよう」。毎日の食事を支える家族にとって、買い物や調理を少し任せられるだけでも助かる場面があります。
メディカルフードサービス(以下、MFS)は、やわらか食やムース食、塩分・カロリー・たんぱく質を調整した食事などを扱う宅配サービスです。家庭向けの冷凍おかずを使えば、必要な日の分を用意しておき、食べるときに温める使い方ができます。
この記事では、家庭向けの冷凍おかずのお試しセットを中心に、料金と選び方を紹介します。親に必要な食事を選べるか、家族の準備がどこまで楽になるか、無理のない費用で続けられるかを考えながら読んでみてください。
本記事は事業者の公式情報と、家庭での介護・食事準備の視点をもとに構成しています。実食レビューではありません。業務用商品・施設向け契約は対象外です。
注文前に押さえたい4点
- 今回取り上げるお試しセットは、冷凍のおかず6食。ご飯などは別に用意します。
- 公式で、お試しは繰り返し注文できると案内されています。
- 食事のやわらかさと、塩分などの栄養条件は別々に確認します。
- 家族が注文しても、受取り・冷凍保管・加熱を担う人は必要です。
MFSはどんな家庭で使いやすい?
MFSを検討するときは、最初から毎日使うと決めるよりも、「この曜日の、この一食を助けてほしい」と場面を絞ると、必要な食数や費用を考えやすくなります。
| 家庭の困りごと | 取り入れ方の例 | 先に決めておくこと |
|---|---|---|
| デイサービスのない日の食事が負担 | 休みの日の昼食や、家族が忙しい日の夕食に使う | 利用する曜日と、主食を用意する人 |
| 離れて暮らす親の食事を手伝いたい | 家族が注文し、親の自宅へ届ける | 受け取り・冷凍保管・温めを本人ができるか |
| 親の食事を別に作る手間が大きい | 必要な食形態や栄養条件に合うおかずを取り入れる | 選ぶコースが、医療機関からの指示に合うか |
宅配食を使うと、おかずを一から作る工程を減らせます。受け取りや加熱を家族で分担できれば、忙しい日にも食事を用意しやすくなります。ただし、冷凍庫に空きがない、本人が温められず手伝う人もいない場合は、準備の方法を先に調整しましょう。
また、公式FAQでは、好きな献立だけを選んで個別注文することはできないと案内されています。好みの料理だけを自由に選びたい家庭は、この点も含めて判断してください。MFS公式・よくある質問
コース名より先に、食事に必要な条件を決める
「高齢者向け」という条件だけでは、コースは決められません。普通のおかずを食べられる方と、やわらかさの調整が必要な方では、見るべき商品が違います。さらに、医療機関から栄養成分の指示を受けているかどうかでも変わります。
| 商品区分 | 先に整理したいこと |
|---|---|
| やわらか食・ムース食 | 本人に必要な食形態。商品名だけで飲み込みへの適合を判断しない |
| やわらか減塩食・やわらか栄養強化食 | やわらかさに加え、必要な栄養条件も同じ商品で満たせるか |
| 塩分・カロリー・タンパク制限食 | 医療機関からの指示と、選択するコースの基準が合っているか |
| バランス健康食 | 日々のおかずとして使う目的と、食形態・栄養条件が合っているか |
商品区分の整理であり、症状から食事を選ぶ診断表ではありません。参照:お試し一覧/公式の商品の選び方
「やわらか食」と「制限食」の特徴を混ぜない
たとえば「やわらか食を選べば、指示された塩分量にも合う」とは限りません。逆に、塩分を調整したコースでも、本人に必要なやわらかさかは別の確認です。複数の条件があるときは、候補の商品名まで決めてから、担当の医療専門職や事業者に相談します。
むせや飲み込みにくさがある場合
商品写真や「やわらかい」という説明だけで判断せず、医師・歯科医師・言語聴覚士などに相談してください。食事中・食後のむせや食べる量の減少は、摂食嚥下障害で見られる症状として挙げられています。必要な食形態は、本人の状態を確認して決めるものです。
相談するときは、「やわらかい物なら何でも大丈夫ですか」と聞くよりも、「この商品の説明と栄養成分で、今の食事の条件に合いますか」と確認するほうが話を具体化できます。退院時の食事指導があれば、その資料も手元に用意しましょう。
関連:退院後にデイサービスを再開するとき|家族が病院・施設へ確認したいこと
お試しセットの料金と1食あたりの費用
次の価格は、公式のお試し一覧に掲載されている家庭向け冷凍おかず6食分です。税込・送料込みで、1食単価は6食分の価格を6で割り、1円単位に四捨五入しています。
スマートフォンでは表を横にスクロールできます。
| コース | 6食・税込送料込 | 1食あたり | 確認したい点 |
|---|---|---|---|
| やわらか食 | 5,594円 | 約932円 | 本人に必要な食形態か |
| やわらか減塩食 | 5,713円 | 約952円 | やわらかさと塩分の両方 |
| やわらか栄養強化食 | 6,242円 | 約1,040円 | 強化される栄養と必要量 |
| ムース食 | 4,688円 | 約781円 | ムース形態が適しているか |
| バランス健康食 | 4,881円 | 約814円 | 日常のおかずとしての条件 |
| 塩分制限食 | 5,140円 | 約857円 | 指示された塩分等の基準 |
| カロリー制限食 A・B | 5,140円 | 約857円 | A・Bそれぞれの基準 |
| タンパク制限食 A・B・C | 5,659円 | 約943円 | A・B・Cそれぞれの基準 |
出典:MFS公式・お試しセット一覧。カロリー制限食のA・B、タンパク制限食のA・B・Cは、それぞれ同額のため同じ行にまとめています。栄養条件は異なります。配送できない地域や、支払方法による費用は注文時に確認してください。
ムース食の単価が低くても、安さだけで食形態を選ぶことはできません。必要な条件に合うコースを絞ってから費用を見比べます。また、この金額はおかずの費用です。ご飯などの追加費用を含めて予算を考えましょう。
お試しは繰り返し注文できる。定期にするかは使うペースで決める
MFSのお試しセットは、必要なときに繰り返し注文できます。毎回の注文手続きは必要ですが、最初から定期利用を決めずに、使うペースを確かめられます。再注文では前回と同じ献立が届く場合もあると公式FAQに記載されています。公式のお試し購入条件
通院や外出の予定が変わりやすい家庭なら、まず6食をどのくらいの期間で使うかを見てみましょう。毎週使う食数が安定してから、定期コースの料金や配送間隔と比べる方法もあります。
「4週間で12食使う」と決めた場合の支払額
週3回、4週間で12食のおかずを使うとします。6食のお試しを2セット、同じ掲載価格で購入する場合は、次の計算になります。定期コースの見積りではありません。
| 選ぶコース | 計算 | 12食分の合計 |
|---|---|---|
| やわらか食 | 5,594円 × 2 | 11,188円 |
| 塩分制限食 | 5,140円 × 2 | 10,280円 |
| バランス健康食 | 4,881円 × 2 | 9,762円 |
4週間は28日間で、暦の1か月とは異なります。主食、追加のおかず、電気代、支払手数料等は含みません。一度に12食を収納できなければ、食べる予定と納期に合わせて注文を分けることも考えます。
食数で考えると、週2回なら6食で3週間分、週3回なら2週間分です。届いた商品の賞味期限も見ながら、食べ切れるペースで注文しましょう。
注文から食卓まで、担当を決めておく
家族がスマートフォンで注文できても、そのあとに残る作業があります。別居している親に送る場合は、次の3段階を本人と確認しておくと、届いた日に慌てずに済みます。
- 注文前食事条件、受取日時、冷凍庫の空き、加熱する人を確認。
- 届いた日内容と表示を確かめ、指定の方法で速やかに保存。
- 食べる日商品表示どおりに加熱。主食を用意し、安全に食卓へ。
受取りと保管:親の冷凍庫を見ずに大量注文しない
公式のやわらか食お試しセットに掲載されている容器サイズは、縦17.5cm・横21cm・高さ3.3cmです。これは同商品の例なので、別のコースを選ぶ場合は、その商品ページの寸法を確認してください。やわらか食の公式商品情報
普段使っている冷凍食品を残した状態で、届く個数が入るかを見ます。「6食だから大丈夫」と食数だけで判断せず、引出しの高さや出し入れの余裕も確かめておきましょう。
MFSは冷凍商品を受け取ったら、すぐに−18℃以下で保管するよう案内しています。親が受け取れても、冷凍庫に移すのが難しければ、その作業を手伝う人も決めておきます。公式の保存・お召し上がり方
加熱:使う電子レンジで、最初の1回を一緒に確認する
表示を読む、フィルムを指定どおりに開ける、ワット数と時間を設定する、温まった容器を運ぶ。このうち本人だけでは難しい工程がないかを見ます。加熱時間は商品ごとの表示を優先し、別のコースと同じとは考えないでください。
注文者にとって簡単な操作でも、本人にはボタンの文字が小さかったり、熱い容器を運びにくかったりすることがあります。必要なら、本人が使いやすい場所に手順を残すなど、準備の方法を調整します。
主食と食べた後:何を足すか、何を記録するか
今回の対象はおかずのみです。ご飯を用意する人と量を決めておきます。食事制限の指示がある方は、おかずに主食や汁物、間食を加えた食事全体について、担当の医療専門職に確認してください。
また、容器が空になったかだけでなく、本人の感想を聞けると次の注文に役立ちます。「魚はまた食べたい」「この副菜は残した」と料理ごとに聞くと、好みを整理しやすくなります。
変更・休止・キャンセルは、締切を控えておく
通院、入院、外泊などで必要な食数が変わることがあります。定期利用を検討する場合は、「変更できるか」だけでなく、次回分について何月何日までに、どの方法で連絡するかまで確認します。
公式FAQの定期コースに関する案内では、受注生産のため、締切後のキャンセルに50%のキャンセル料がかかると記載されています。申込み前に、注文するコースの締切と変更方法を確認してください。MFS公式・定期コースの変更と休止
締切については変更のお知らせが出ることもあります。注文時の最新案内で日付と時刻を確認し、家族のカレンダーに残しておくと管理しやすくなります。MFS公式・最新のお知らせ
家族で共有する注文メモ
コース名/注文した食数/届け先/次回のお届け予定/変更・休止の連絡期限/連絡方法/手続きをする人/冷凍庫の残数
代理で注文する家族が複数いる場合は、変更の担当を一人決めておくと、二重注文や連絡漏れを防ぎやすくなります。
6食を試したら、続けるかを3つの視点で振り返る
「おいしかった?」だけでは、家族の負担が減ったかまでは分かりません。本人の感想、準備のしやすさ、注文の続けやすさを分けて振り返ります。
| 本人の感想 | 好きだった料理、苦手だった料理、量についての本人の言葉、次も食べたいか |
|---|---|
| 準備の負担 | 減った作業、手助けが必要だった作業、冷凍庫や加熱で困ったこと |
| 続ける条件 | 使いたい曜日と食数、許容できる費用、注文・変更の担当 |
苦手だった献立があることと、サービス全体が合わないことは同じではありません。反対に、味を気に入っていても加熱の手助けを確保できなければ、使い方を考え直す必要があります。
この表は生活上の使いやすさを振り返るためのものです。飲み込みの安全性を家庭で判定するものではありません。食事中のむせなどがあれば、試食を続ける前に医療専門職へ相談してください。
注文前によくある疑問
お試しは、1回しか頼めませんか?
繰り返し注文できます。その都度の注文が必要で、前回と同じ献立が届く場合があります。毎回違う献立が届くことを前提にしないようにしましょう。
離れて暮らす親に送れますか?
公式は、支払先と届け先を別に指定できると案内しています。配送できる地域かを確かめ、親が受け取れる日時、保管・加熱をする人も確認します。配送と食事の見守りは別なので、食べた様子を確かめる方法も家族で決めておきましょう。
ご飯や汁物もセットに含まれますか?
この記事で紹介したお試しは冷凍のおかずセットです。主食等は別に準備します。挿絵に描かれた食卓一式が届くという意味ではありません。
好きな料理だけを選べますか?
公式FAQでは、好きな献立だけを選んだ個別注文は受け付けていないと案内されています。献立や原材料を見て、本人が食べられる内容か確認してから注文しましょう。
アレルギーがあっても利用できますか?
対象商品の原材料・アレルゲン表示に加え、製造時の混入の扱いや除去対応の可否を事業者に確認してください。アレルギーがある場合、「食べる前に取り除けばよい」という判断は避けます。
味や食感はどうですか?
この記事では実食評価をしていません。本人に必要な食事条件を確認したうえで、味の好みや量、準備のしやすさをお試しセットで確かめる方法があります。
最初の6食を、誰がいつ使うかまで決めてから
コース名を選ぶ前に、必要な食形態と栄養条件を確認する。次に使う日を決め、受取り・保管・加熱を分担する。ここまで決まれば、最初の6食を生活の中で試す準備ができます。
「毎日の食事を全部任せる」まで決めなくてもかまいません。まずは、家族が忙しい日の夕食など、具体的に助けてほしい場面から考えてみてください。
候補のコースが決まったら、下の公式広告から最新の商品内容と申込み条件を確認できます。

